日本財団 図書館


 

体が活動できるお金を皆さんの好意によって集めることができるのだと思います。残念ながら日本はまだそういう制度ではありません。もしNPO法が成立すれば、もっともっと寄付をしてもらえるだろうと思います。日本は政治家だけに国からお金がでたり、政治家の集められるお金は一定額は無税だというような法律があります。そういう点が私は非常に矛盾しているのではないかと思います。なによりも大事なことは国民がお互いを助け合う制度の中に有効なお金が集まり、且つ使えるシステムというものが大事なのではないでしょうか。

 

●守口市の福祉事業を進めるために

 

守口市の社会福祉協議会では、ボランティア精神を柱にした市民の助け合い運動の1つとして住民参加型の「すまいるサービス」事業を実施しております。これは一定のサービスをしていただいて、対価はもらいますが、それを貯金する、ほかに寄付をしたり、またお金がいる時はもらう、そういうシステムの中で会員登録をしていただいて、サービスをしております。お陰で2年目をむかえましたが、皆さんのご協力、ご理解がありまして順調に伸びています。しかし、これはタイムダラーの精神をよく勉強してから作った制度ではありません。たまたま後で知りましたので、もっともっと工夫しながら市民の皆さんが気楽に参加できる、そして高齢社会の支えになっていただけるような事業になればいいなと考えています。ご関心のある市民の皆さんにもさらにご研究いただいて、より良い制度にするためのご提言を頂ければ非常にありがたいと思います。
最後に、お互いがお互いを思い合って助け合える豊かな福祉社会を作っていく、それにご参加をいただくことが、私が常々申し上げている文化都市守口市を構築する大きなバックボーンであることを申し上げたいと思います。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION